Beginner's Guide

はじめてのフレデリック 入門ガイド

踊れるのに、少し変で、なぜかクセになる。神戸発のバンド、フレデリックの入口を、代表曲から最新作まで順に案内します。

フレデリック読了目安 5分

Introduction

はじめに

フレデリックは、三原健司と三原康司の双子を中心とした4人組バンドです。ユーモラスでシュールな世界観と、うねるようなダンサブルなサウンドで注目を集めてきました。ライブハウスから日本武道館まで活動の場を広げながらも、くり返しの多いフレーズやリズムの気持ちよさという軸は大きく変わっていません。ただ、作品ごとに音の質感やテーマは少しずつ違います。このガイドでは、初めて聴く人が迷わないように、最初の一曲、最初のアルバム、好みに応じた次の一枚という順に紹介します。そのうえで、活動の流れを時期ごとに整理します。

01

まず知っておきたいバンドの輪郭

フレデリックは2009年に結成されたバンドで、三原健司(Vo./Gt.)、三原康司(Ba./Cho.)、赤頭隆児(Gt.)、高橋武(Dr.)の4人で活動しています。バンド名はレオ・レオーニの絵本に出てくるねずみの「フレデリック」にちなんだもので、言葉の力で周りの心を満たす存在に感銘を受け、自分たちは音楽でそうなりたいという思いが込められていると紹介されています。聴いてみると、まず耳に残るのはダンスミュージックの要素を取り込んだリズムと、同じ言葉やフレーズが何度も回り込むような中毒性です。一方で歌詞にはユーモアや言葉遊びがあり、軽やかさの奥に切なさが見える曲も少なくありません。踊れる曲を入口にしつつ、歌詞や展開の面白さも楽しめるのがこのバンドの特徴です。

聴くポイント

  • — ベースとドラムが作るダンサブルなグルーヴ
  • — 同じフレーズがくり返される中毒性
  • — ユーモラスでシュールな言葉選び

こんな人におすすめ

  • — ダンスロックが好きな人
  • — 耳に残るフレーズのある曲を探している人
  • — ライブで盛り上がれる曲を知りたい人

ネクストステップ

次は代表曲「オドループ」を収録した作品から聴いてみましょう。

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最初の一曲は「オドループ」

初めて聴くなら、代表曲のひとつとして知られる「オドループ」がおすすめです。収録アルバム『oddloop』は2014年の作品で、バンドが全国に名前を広げていく時期の一枚です。ライブでもラストを締める定番曲として演奏されており、ドラムの煽りからクラップが起き、会場全体が一体になる様子が各所で伝えられています。曲名のとおり、同じ展開を回り続けるようなループ感が心地よく、初めて聴いても自然に体が動く構成です。2023年にはYouTubeの音楽企画で披露したバージョン『Oddloop (From THE FIRST TAKE)』も配信されているので、original版と聴き比べると、バンドの演奏力の変化も味わえます。

聴くポイント

  • — ループするリズムとフレーズの気持ちよさ
  • — ライブで定番として演奏される盛り上がり
  • — 2014年版とTHE FIRST TAKE版の違い

こんな人におすすめ

  • — まず代表曲だけ知りたい人
  • — ライブで盛り上がれる曲が好きな人

ネクストステップ

気に入ったら、フルアルバムの『フレデリズム』で当時のバンドの姿をまとめて聴いてみましょう。

03

最初のアルバムは『フレデリズム』

アルバムから入りたい人には、2016年の『フレデリズム』が分かりやすい入口です。この作品はメジャー1stフルアルバムとして紹介されており、どのシーンにも属さない「オンリーワン」の存在を目指す姿勢が打ち出されています。全15曲という聴きごたえのある構成で、フレデリックらしいダンサブルな曲から、ゆったり聴ける曲まで、バンドの基本形を一度に確かめられます。続編にあたる『フレデリズム2』(2019年)、『フレデリズム3』(2022年)と並べて聴くと、同じタイトルを引き継ぎながら、時期ごとにテーマや音が変わっていく様子も楽しめます。まず1作目で全体像をつかみ、気になった時期へ進むのがおすすめです。

聴くポイント

  • — バンドの基本形が一枚で分かる構成
  • — 続編シリーズとの聴き比べ
  • — ダンサブルな曲と落ち着いた曲の振り幅

こんな人におすすめ

  • — アルバム単位でじっくり聴きたい人
  • — バンドの変化を追いかけたい人

ネクストステップ

次は、近年の姿が分かる『CITRUS CURIO CITY』や最新シングルへ進みましょう。

04

近年の入口:アニメ主題歌と最新作

最近のフレデリックを知りたい人には、アニメとの関わりから入る方法もあります。2021年の「サイカ」は、テレビアニメ『さんかく窓の外側は夜』のオープニングテーマです。2024年の「CYAN」はオリジナル劇場アニメーション『数分間のエールを』の主題歌で、同年11月のミニアルバム『CITRUS CURIO CITY』に収録されました。このミニアルバムには「ペパーミントガム」「PEEK A BOO」「Happiness」なども含まれ、全8曲で近年の流れをまとめて聴けます。さらに2026年7月には、テレビアニメ『あはれ!名作くん』の書き下ろし主題歌「ナンセンスナンセンス」が配信リリースされました。最新の活動に触れたいときの入口になります。

聴くポイント

  • — アニメの世界観と重なる楽曲の聴きやすさ
  • — 『CITRUS CURIO CITY』に収録された近年の新曲群
  • — 最新シングルでの現在のバンドの姿

こんな人におすすめ

  • — アニメ主題歌からバンドを知った人
  • — 最近の活動から追いかけたい人

ネクストステップ

ライブの熱量が気になったら、武道館公演を収めたライブ作品へ進みましょう。

05

ライブを通して知る魅力

フレデリックは、ライブでの広がりも大きなバンドです。2018年には神戸ワールド記念ホールで初のアリーナワンマンを開催し、2020年には横浜アリーナで全20曲のワンマンを行いました。2025年2月には『CITRUS CURIO CITY』を携えて神戸と東京の2都市でアリーナ公演を実施し、日本武道館公演は、コロナ禍の人数制限下で行った2021年以来で、フルキャパシティとしては初の開催でした。その武道館公演は『FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING-』としてライブ盤にもなっています。スタジオ音源で気に入った曲が、ライブでどう広がるかを確かめる一枚として手に取りやすい作品です。

聴くポイント

  • — アリーナ規模での演奏と観客の一体感
  • — スタジオ音源とのアレンジの違い
  • — ライブ定番曲の並び

こんな人におすすめ

  • — ライブの雰囲気を先に知りたい人
  • — お気に入りの曲を生演奏で聴き直したい人

ネクストステップ

ライブ盤で気になった曲があれば、収録されたオリジナル作品へ戻ってみましょう。

06

フレデリックの魅力の結論

フレデリックの魅力は、踊れるリズムと言葉の面白さが、どの時期の作品にも通っている点にあります。初期のEPから武道館公演、アニメ主題歌まで、活動の場所や形は変わっても、聴く人を楽しませたいという姿勢は一貫しています。まず「オドループ」で入口を作り、『フレデリズム』でバンドの全体像をつかみ、近年のミニアルバムや最新シングルで現在地を確認する。この順番なら、無理なく世界観に入っていけます。そこから気になった時期の作品へ寄り道するのも、フレデリックを聴く楽しさのひとつです。

聴くポイント

  • — 入口、全体像、現在地の三段階で聴く
  • — 気になった時期へ寄り道する楽しみ

こんな人におすすめ

  • — これから聴き始めるすべての人

ネクストステップ

気になった一曲から、まず再生してみてください。

Choose Your Route

あなたの好みから選ぶ

踊れるダンスロックを聴きたい

リズムの気持ちよさを重視するなら、ループ感の強い曲から選ぶのが近道です。

oddloop

代表曲「オドループ」を収録した初期の一枚で、ループするリズムの中毒性をそのまま味わえます。

スパークルダンサー

ダンサブルな曲を単曲で手軽に聴きたいときの入口になります。

アルバム単位でバンドの全体像を知りたい

一枚を通して聴くことで、曲の並びや振り幅が見えてきます。

フレデリズム

メジャー1stフルアルバムで、バンドの基本形をまとめて確認できます。

フレデリズム2

続編として、時期ごとの変化を聴き比べる入口になります。

アニメ主題歌から入りたい

アニメとの関わりが分かる作品から聴くと、作品の世界観とあわせて楽しめます。

サイカ

テレビアニメ『さんかく窓の外側は夜』のオープニングテーマです。

CYAN

オリジナル劇場アニメーション『数分間のエールを』の主題歌です。

ナンセンスナンセンス

テレビアニメ『あはれ!名作くん』の書き下ろし主題歌で、最新のシングルです。

ライブの熱量を味わいたい

ライブ作品なら、アリーナ規模での演奏を通してバンドの強みが伝わります。

FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING-

日本武道館公演を収めた作品で、近年のライブの姿をまとめて聴けます。

LIVE FREDERHYTHM 3 (from the show at Yoyogi National Stadium First Gymnasium 6.29.2022)

2022年のライブを収めた作品で、『フレデリズム3』期の演奏を確認できます。

Career Flow

キャリアの流れ

2009年の結成から2026年の最新シングルまで、活動の流れを大きく四つの時期に分けて整理します。

  1. 結成から初期(2009年〜2015年)

    2009年に神戸で結成され、MASH A&Rオーディションで審査員特別賞を受賞しました。EP『宇宙に夢中』や『オワラセナイト』などを経て、2014年のアルバム『oddloop』で代表曲「オドループ」を発表しています。

    うちゅうにむちゅう
    oddloop
    OWARASE NIGHT
  2. メジャー期とアリーナへの拡大(2016年〜2020年)

    2016年にメジャー1stフルアルバム『フレデリズム』を発表しました。2018年に神戸ワールド記念ホールで初のアリーナワンマン、2020年に横浜アリーナ公演を行い、活動の規模を広げました。

    フレデリズム
    TOGENKYO
    フレデリズム2
    ASOVIVA
  3. 配信と主題歌の時期(2020年〜2023年)

    2020年には外出自粛期間にオンラインで制作した「されどBGM」を配信し、収益の一部を寄付すると伝えられました。2021年には「サイカ」がアニメ主題歌になり、2022年に『フレデリズム3』、2023年にミニアルバム『優游涵泳回遊録』を発表しました。

    されどBGM
    サイカ
    フレデリズム3
    優游涵泳回遊録
  4. 近年(2024年〜現在)

    2024年にミニアルバム『CITRUS CURIO CITY』を発表し、2025年2月に神戸と東京でアリーナ公演を開催しました。日本武道館公演はフルキャパシティで初の開催で、その模様は同年にライブ作品として発表されています。2026年7月にはアニメ主題歌「ナンセンスナンセンス」を配信リリースしました。

    CITRUS CURIO CITY
    FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING-
    悪魔
    ナンセンスナンセンス

Conclusion

次の一曲へ

フレデリックは、踊れるリズムとユーモラスな言葉を軸に、ライブハウスから日本武道館までバンドの規模を広げてきました。まずは「オドループ」で入口を作り、『フレデリズム』で全体像をつかみ、『CITRUS CURIO CITY』や最新シングルで現在の姿を確かめる流れが、初めて聴く人には分かりやすい順序です。気になった曲があれば、その前後の時期の作品へ少しずつ寄り道してみてください。

参考情報

  1. フレデリックの魅力を知ろう、気付いたら踊り出している可能性アリ? — UtaTen
  2. Frederic — Qobuz
  3. フレデリック SPAM生活 / プロレスごっこのフラフープ — OTOTOY
  4. FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -KOBE & TOKYO NIGHT CRUISING- DVD — HMV&BOOKS online
  5. <ライブレポート>フレデリック、進化を刻んだ二度目の武道館 — Billboard JAPAN (2025-02-25)
  6. フレデリック、ライブダイジェスト映像でアコースティック編成も初公開 — Billboard JAPAN (2020-06-05)
  7. フレデリック、新曲「されどBGM」デジタルリリース — Billboard JAPAN (2020-07-08)
  8. フレデリック、ミニアルバム『CITRUS CURIO CITY』リリース 初回盤にはライブ映像全17曲収録も — Real Sound (2024-09-27)
  9. フレデリック 新曲「ナンセンスナンセンス」ミュージックビデオのティザー公開! — UtaTen (2026-07-01)
  10. フレデリックの魅力を知ろう、気付いたら踊り出している可能性アリ?(ライブレポート) — UtaTen
  11. フレデリックの人気曲ランキング【2026】 — RAG MusicRanking
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